🍷「ワインの澱(おり)とは?|グラスに残る“沈殿物”の正体」神戸市 東京 試飲販売スタッフ ALCO
こんにちは!株式会社ALCOのブログ担当です。
前回のPart12では、自然派ワインやオーガニック、ビオ、ナチュールの違いについてご紹介しました。
今回は、少し熟成したワインを飲むときに出会うことがある、**「澱(おり)」**についてです。
ボトルの底に黒っぽい粒や粉のようなものがあったり、グラスに細かな沈殿物が入っていたりすると、
「これってゴミ?」
「ワインが傷んでいる?」
と思ってしまいますよね。
でも、実はその「澱」は、ワインが熟成してきた証のひとつかもしれません。🍷
🍷 そもそも「澱(おり)」とは?
澱とは、ワインの中にある成分が時間の経過によって結びつき、ボトルの底などに沈殿したものです。
特に長期間熟成させた赤ワインで見られることがあります。
澱には、
- 色素
- タンニン
- ポリフェノール
- 酵母などの成分
が関係しています。
つまり、澱は必ずしも「異物」や「劣化」を意味するものではありません。
🕰️ なぜ澱ができるの?
ワインは瓶詰めされた後も、ゆっくりと変化を続けます。
熟成が進むにつれて、色素やタンニンなどの成分が結びつき、徐々に大きな粒子になっていきます。
そして最終的に、
「これはもうワインの中に溶けていられないな」
という状態になると、ボトルの底へ沈んでいきます。
これが「澱」です。
特に、長期熟成された赤ワインでは見られやすくなります。
🍷 澱には「2種類ある」と考えると分かりやすい
澱は大きく分けて、色素などによる澱と酵母などによる澱があります。
🍇 赤ワインに多い「色素・タンニン由来の澱」
熟成した赤ワインで見られる、黒や赤褐色の粒状のもの。
ワインの色素やタンニンなどが結びついてできるものです。
🦠 白ワインなどに見られる「酵母由来の澱」
発酵に使われた酵母が沈殿したもの。
ワインによっては、この酵母との接触を活かして熟成させる「シュール・リー」という造り方もあります。
こちらは澱を単なる「取り除くもの」と考えず、味わいを生み出す要素として利用する考え方です。
😳 澱は飲んでも大丈夫?
基本的に、澱そのものはワインの熟成によって生じる自然な沈殿物です。
ただし、口に入ると、
ザラザラしたり、粉っぽく感じたり
することがあります。
せっかくのワインなら、できれば澱を一緒に飲むのではなく、きれいに取り除いて楽しみたいところです。
そこで登場するのが、**「デキャンタージュ」**です。
🍷 澱を取り除く「デキャンタージュ」
熟成したワインを別の容器に移す作業を、デキャンタージュといいます。
澱のあるワインの場合は、
ボトルの底に澱を残して、上澄みのワインだけをデキャンタへ移す
ことで、澱がグラスに入るのを防ぎます。
このとき重要なのが、ボトルを激しく振らないこと。
せっかく底に沈んでいた澱が舞い上がってしまうからです。
🍷 デキャンタージュは「澱を取る」だけじゃない
実はデキャンタージュには、もうひとつ目的があります。
それが、
「ワインを空気に触れさせること」
です。
ワインによっては、ボトルを開けた直後よりも、空気に触れた後のほうが香りが開き、味わいが柔らかく感じられることがあります。
ただし、すべてのワインにデキャンタージュが必要なわけではありません。
若いワインでも空気に触れさせる目的で行うことがありますし、繊細な熟成ワインでは、むしろ慎重に扱う必要があります。
👀 ボトルの底を見てみよう!
熟成したワインを飲む機会があれば、ぜひボトルの底にも注目してみてください。
黒っぽい粒や赤褐色の沈殿物があれば、
「このワインは時間をかけて熟成してきたんだな」
と、ワインの歴史を感じることができます。
澱はワインの「ゴミ」ではなく、ワインが時間とともに変化してきた結果なのです。
🍷 「澱がある=高級ワイン」ではない
ここも覚えておきたいポイントです。
澱があるからといって、
「必ず高級ワイン」
「必ず美味しいワイン」
というわけではありません。
熟成期間や醸造方法によって澱が生じることがあるため、澱の有無だけでワインの品質を判断することはできません。
あくまで、
「ワインの中で自然に起こる変化のひとつ」
と考えると分かりやすいでしょう。
🍷 まとめ|澱は「ワインの時間」を感じるもの
今回のポイントをまとめると、
- 澱はワインの成分が沈殿したもの
- 熟成した赤ワインなどで見られやすい
- 澱がある=ワインが傷んでいる、ではない
- 口に入るとザラつきを感じることがある
- デキャンタージュで澱を取り除くことができる
- 澱の有無だけでワインの品質は判断できない
ワインを飲むときは、香りや味だけでなく、ボトルの中で起きている変化にも注目してみてください。
ワインは、時間とともに姿を変えていきます。
その変化のひとつが「澱」。
そう考えると、ボトルの底に沈んだ小さな粒さえも、なんだかワインの歴史を感じさせてくれる存在に見えてきますね。🍷
🔮 次回予告|ワイン上級編 Part14
「デキャンタージュとは?|ワインを“移し替える”本当の意味」
今回登場した**「デキャンタージュ」**。
実は、澱を取り除くだけが目的ではありません。
「なぜワインを別の容器に移すの?」
「どんなワインに向いている?」
「やりすぎるとどうなる?」
など、デキャンタージュには奥深い世界があります。
次回は、ワインをさらに美味しく楽しむためのデキャンタージュの基本と目的についてご紹介します。🍷
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